消費者大学講座|一般財団法人消費科学センターは消費者教育を目的とした消費者による消費者のための消費者団体です。

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消費者大学講座

2018/10/05

【報告】平成30年9月19日消費者大学講座
テーマ:「年金制度の歴史と課題」
日 時:平成30年9月19日
講 師:福山圭一氏(公益財団法人 年金シニアプラン総合研究機構 上席研究員)

 今回の講義では、年金制度のしくみと現状そして今後の課題までを、詳しく伺うことができた。
 日本の高齢化は、世界に類をみないスピードで進んでおり、そして生産年齢人口は減少し続けている。やはりこれが年金制度にも大きく影響を与えている。この問題の解決策はあるのだろうか?
 様々なデータからも高齢者は10〜20年前と比較すると、加齢に伴う身体変化が5〜10年遅延して若返り現象がみられ、特に65〜74歳の前期高齢者においては、心身の健康が保たれており、活発な社会活動が可能な人が大多数を占めているそうだ。自分自身の肌感覚からも、その年代の方々を高齢者と感じる機会は少ない。今後は、高齢者も含めて働きたい人が働ける環境を、政府や企業と共に構築していき、元気な高齢者には年金制度を支えてもらう必要がでてくるのだろうか。
                                                                    以上
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2018/09/26

【報告】平成30年9月5日消費者大学講座
テーマ:「健康寿命を延ばすために 市販薬と健康―どこまで頼れる薬剤師―」
日 時:平成30年9月5日(水)午後1時30分〜3時30分
講 師:堀 美智子氏(一般社団法人日本女性薬局経営者の会 会長)

 風邪には、抗生物質の効かないウィルス性の感冒と抗生物質の効く細菌感染のものがある。一般感冒に抗生物質は必要ない、耐性菌を作り上げ副作用のみを患者に与えるのだ。不必要な抗生物質の使用を減らすため国は、風邪の症状の時に抗生物質を処方しなければ、250点もらえる制度にした。それで、医師による抗生物質の処方は劇的に減った。しかし必要な抗生物質が処方されない危険も孕んでいると言う。
 その症状に、その薬が本当に必要なのか。医療・介護提供の見直しや医療適正化に向け、国が色々と改革を進めている。地域支援体制加算がかかりつけ医者やかかりつけ薬剤師に加算されることを知った。まだ、かかりつけ薬剤師を持つまでに至らない人の方が多いが、私達一人一人が賢く薬剤師さんとお付き合いをすることが、結局は、適正な薬の摂取に繋がり、それは健康寿命を伸ばすことになるのではないかと感じた。
 他にも、ある酵素の遺伝子が欠損している人には、副作用が強く出る薬や、特定の食品(例えばコーヒー)を摂れなくなる薬もある。そんな時は、副作用の出ない薬、コーヒーを飲める薬の処方を頼めばいい。処方された薬に、意見や要望を言うという発想がなかったが、薬剤師さんの知恵をお借りして、自分にあった薬を使いたいと思った。
 骨粗鬆症、エナジードリンクと呼ばれる飲料の問題、機能性表示食品の注意書きへの注意喚起から緊急避妊用ピルのOTC化の必要性など、多岐に亘り盛り沢山な内容でした。
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2018/07/25

【報告】平成30年7月18日消費者大学講座
テーマ:「高齢期こそ知っておきたい法」
日 時:平成30年7月18日(水)午後1時30分〜3時30分
講 師:樋口 範雄氏(武蔵野大学 法学部 法律学科 特任教授)

 樋口氏は厚生労働省の「終末期医療の決定プロセスに関する検討会」の座長、東京大学名誉教授等を歴任された方で『超高齢者社会の法律 何が問題なのか』『アメリカ法判例100選』他著書も多数である。
 認知症高齢者の事故と責任はどうなるのか?かかりつけの医師がいないと、自宅では平穏に死亡することができない?(今救急隊では困った事態が起きている。)日本の不法行為法は高齢社会に対応できない?等の問題提起は衝撃的でハッとさせられた。 高齢者が起こす事故を不可避とみて、その減少を図る制度、損害分散の仕組みを作ることにこそ法と法律家は関心を抱くべきである。
 また、高齢者と医療では特に終末期医療だけに関心があるが、本来は長い高齢期を元気に過ごすための工夫こそ大事であるとのお話は特に感銘した。延命治療の中止をした場合、家族に関しては終末期医療の不開始・中止と(嘱託)殺人罪の適用はどうなるのか?の課題は我が身にも及ぶ重要な問題だ。だが「健康寿命の延伸」こそ法の目的でもある。とのお話には、私共も消費者大学で健康寿命を伸ばすことがとても大切といろいろ学んでいるので一番印象に残った。
 結びとしてこれからの高齢者法は、以下の3点が重要と力説された。
1.既存の法や法律家では不十分である。
  ・ 新たな現実に対応する想像力や現実感覚が不可欠である。
2.長期の高齢期ーセカンド・ライフ・プランニング が必要である。
   (60歳を第2の成人式と考えて)
  ・ それぞれ自分なりの計画を。
   (ぼやっとしていたらダメ!生きている間に備えを。事後よりも事前が大切)
 ・それに対する法的支援を。(empowerment力や権利を削ぐのではなく、支援と後押しを)
 ・ personalized agingの実現への支援が必要だ。
3.その結果、紛争の予防を図る。
 樋口氏は判例や具体的な例、またアメリカと比較して説明された。
 心に響き考えさせられるお話だった。また、ユーモアたっぷりで楽しくて猛暑の日の消費者大学だったが、もっともっとお話を伺いたいと思わせる講演であった。
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2018/07/09

【報告】平成30年7月4日消費者大学講座
テーマ:「高齢期 ケアされる側の倫理 当事者主権の福祉」
日 時:平成30年7月4日(水)午後1時30分〜3時30分
講 師:上野 千鶴子氏(NPO法人 ウィメンズアクションネットワーク:WAN 理事長)

 講師は東京大学名誉教授、社会学者として活躍され、『おひとりさまの老後』がベストセラーになった。
 人は皆自分では何もできない赤ん坊から、成長して大人になり、そこからまた緩やかに赤ん坊に戻る如く、ケアを必要とする老後が待ち受けている。今や人生100年時代と言われる。「ピンピンコロリ」という言葉が一時期、「理想の最期」として流行したが、医療も進み、生活環境も改善され、今やそう簡単には世の中にオサラバできないのである。緩やかに坂道を降りるように老いていく自分を自分で受け入れていくこと。そこへ行くまでに、自分がどうしてほしいのかを考えて、意思表示をしていくことが「当事者主権」であり、大切なことなのだ。
 弱い自分を受け入れることは簡単ではないが、どんな介護を受け、どんな死に方をしたいのか、それをどのように決めるのか。自分のことは自分で決められるような、誰もが安心して社会的弱者になれるような社会。そのためにはやはり様々なことを日々学習していかなければならない。
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